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商店街は再生するわけはないけれど、カフェは増えるということ

おはようございます。伊藤です。

たまにはブログ用にいろいろ書いてみようと思います。軽いノリで書いてみます。

商店街を商店街として再生するというのはさすがにもう無理じゃないかというのは、みんな分かってきたと思うんですよね。要は、普通の人はAmazonみたいなものや、コンビニでいろいろとモノを買うので、商店街には行かない。そりゃあ、普通に考えてそうですよね。それを無理に行けというのは、意味がわかりません。

でも、独自の商材を作って商店街で売れば売れるんじゃないか!とか言っている人がまれにいますが、Amazonに出したほうが、よっぽど全国に売れるよ・・・、とみんな思うわけです。わざわざ商店街に買い物には行かないですよね。そのエリアの人に売る意味がある何かが本当に「商店街」にあるのか?というと、なかなか作れないんじゃないか、と。

でも、カフェには人が溢れています。商店街を全部カフェにしてしまえばいい、と極論ではなりますが、もう少し考えてみましょう。みんな、何をやっているのか?

昔はカフェは本を読んだり話をする場所だったと思うわけですが、真面目に仕事をしている人とか、英会話の先生と生徒がいたり、電話会議している人がいてうるさかったり。

じゃあ、かつての商店街はそういう場所にリプレイスしてしまえばいいのでは?と私は思うんですよね。

もうちょっと特殊な人もカフェにいます。軽い作業をやっている人がいるわけです。「家じゃないんだからそんなことはやめなさい!」とか言っている老人がいたりするのですが、いろいろ広げて作業をしている人もいる。じゃあ、そういう作業をする場所に商店街をしてしまえばいいのでは?と私は思うんですよね。

という感じの成功事例が割と出てきていて、エリアリノベーションとか言われていたりします。

北九州で商店街の跡地にクリエイティブな人たちを集めた小さなオフィス街を作った。そしたらうまくいった、というお話です。

[らいおん建築事務所 嶋田洋平]のほしい暮らしは自分でつくる ぼくらのリノベーションまちづくり
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嶋田さんという方が中心になっておやりになったそうです。この本は嶋田さんの経験談であると同時に、代筆する人が口述されたものを書いているみたいで、それを文中で暴露してしまう感じの面白い本です。

商店街でモノを売るのではなく、何かしらクリエイティブな人たちが何かしらを作る作業をしている。そこはさながらカフェのように。「福岡に人口が100万人いるんだから、10人何かしらおしゃれなオフィスでクリエイティブなことをやりたい人たちはいるだろうと思った」というようなことをおっしゃっています。まあ、そうですよね。

この成功事例をベースに、全国に引っ張りだこのようです。エリアリノベーションはものすごく流行っているようですね。

ただ、米中のテックジャイアントはガンガンリアルな店舗を持ち始めています。商店街はダメなのになんでアップルストアは大丈夫なの?という問いにちゃんと答える人は見たことがないですね。

私なりの説明はカネをもらえばしますが、ここは米国で言われているとされる言説を紹介しましょう。「小売店がダメなんじゃない、ダメなのは旧来型の行けてない小売店だけだ。」ということです。

いわゆる無人レジやら、キャッシュレス決済やらが当たり前になった小売店はやっていけるということです。ただ、たぶん、日本で進んでいる旧来の商店街にTポイントを入れるみたいな話やキャッシュレス化は導入したとして、それらの店舗がすごく売れるようにはならないでしょうね。

米中のプラットフォーマーがガンガンリアル進出して儲けていくなかで、そのメカニズムを理解できないまま、多くの日本企業は指をくわえてみていることになるんでしょう。アップルストアに学べ、という事例は死屍累々です。設計を見ると、うまくいくわけないと思ったりするのですけどね。みなさんもう諦めていますよね・・・。

リアルには可能性がないわけではなく、今まで成立した均衡と別の均衡を成立させるようなビッグプッシュが必要で、その1つがエリアリノベーションなんだろうなと思うわけですし、全く新しいものを全く新しいロジックでリアルに出現させるのが、米中のテックジャイアントなんだろうなと思っています。

日本人はエリアリノベーションとかのほうがいいような気がします。ただ、上記の嶋田さんのようにこの場所ではこれが行ける!みたいににおいをかぎ取れる人が設計しないとうまくいかないんですけどね。事例集を見たところでマネはできないと私は思います。ただ、そういうコンセプトワークができる人たちが日本の希望を担っているんだと私は思っていますし、そこを活かさないことには始まらないと思います。

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