経済学勉強会

経済学の初歩を深く理解する

2015年の6月21日より「経済学勉強会」と題して経済学の初歩を深く理解するための勉強会を実施いたします。

もはや経済学は終わったと言う論者や、市場原理主義など学ぶ必要はないとおっしゃる方もいて、「経済学」をめぐる理解というのはなんとも不思議な状況にあるように思います。

一応、ミクロ経済学では、情報の非対称性が生じる場合やら、平均費用が限界費用を上回る場合やら、フリーライダーが出現する場合やら、市場の限界は指摘していて、なんらかの解決が必要であることは明示されています。しかしそれでもなお、資源の最適配分に近い状況を生み出せる可能性はあり、「神の手」の力を少しでも使えるのならば使えばいいという示唆をしているだけだと思います。

また、アベノミクスが話題でしたが、ブレーンである浜田氏の理屈はシンプルです。私は全く正しいとは思いませんが、彼の主張はマクロ経済学の初歩で理解可能ではあります。マクロの初歩を学んで彼の主張に触れると素晴らしいと思ってしまう面もあるかもしれません。しかし、無理があることもマクロの初歩段階の知識で指摘することも可能だと思います。

更に言えば、もっと進んだ研究領域は面白いことばかりです。制度経済学や神経経済学など、既存の経済学への批判で構成されていると言っても過言ではありません。しかし、その批判対象の初歩がわかっていないと何が意味ある主張なのかもわからないと思います。

ジョンナッシュがお亡くなりになりましたが、一応、ミクロの初歩の中でゲーム論の導入に触れられればと思います。ナッシュ均衡はほぼすべての人の行動を支配する原理と言えると思いますが、そもそもなぜそのようなことを経済学の研究の延長で考えるに至ったのかがわからないとすっきりしないと思います。

本当の初歩しかやりませんが、いろいろご自身で考えるきっかけを作れればと思います。マーケティングもマネジメントも結局は合理的な人間の行動をベースに作られています。当然、その合理性と人間の行動は完全には一致しませんが、そのずれをベースに理解することが重要だと思いますし、こういったスタンスでの理解が、自分のオリジナルのやり方につながるのだと思います。

経済学勉強会のコンテンツ(予定)

  • 6月:プライステイカー企業の行動と供給曲線の導出
  • 7月:プライステイカー消費者の行動と需要曲線の導出
  • 8月:需要供給曲線とワルラス的調整過程、余剰分析
  • 9月:パレート最適と神の手、市場の失敗、政府の介入
  • 10月:45度分析とIS-LM分析、AD-AS分析
  • 11月:マンデルフレミングモデルとアベノミクス
  • 基本的に第三もしくは第四土曜日の13時〜18時に実施予定です。初回は6/21(日)実施予定です。場所は有楽町駅付近の会議室です。詳細はお申込みの方にのみご連絡差し上げます。 料金は6か月でまとめてのお支払の場合、6万円になります。1か月づつお支払いの場合は1回あたり1万2千円ということにいたします。

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