事業戦略/マーケティング戦略
事業戦略、マーケティング戦略にはどうしてもターゲット設定、競合設定が必要になってきます。ターゲットとする顧客が価値と感じることが、自社の提供するものの経済価値を決め、競合企業がやっていることによって、その相対的な位置づけが決まってきてしまいます。競合と全く同じものを、同じやり方をとったとして、10倍の価格で売ることはできません。競合の動向がどうしても当社の行動の制約条件となってくるのです。
当然、ポーターのようにまねのできないポジションを取ればいいという主張もありえます。しかし、まねのできないポジションでかつ儲かり続けるものをそう簡単に見つけられるものでもありません。たいていは、さして変わらない価値の中での戦いを強いられ、その中で切磋琢磨していくしかありません。一時、ブルーオーシャン戦略のように、顧客が価値と感じない部分のコスト削減をすれば、高付加価値と相対的低価格が可能だといった主張も流行しましたが、顧客が価値と感じていないという部分を特定することは意外と難しく、切り捨ててみたら大事だったケースもあり、そう簡単ではないのです。
また、いまだにマスメディアは強力ですし、マスマーケティングは重要ではありますが、少しずつ時代は変化し、インターネットによるマーケティングも重要性を増してきました。インターネットでも特定サービスありきでリストを集める手法から、コンテンツマーケティングのように世界観を提示して潜在顧客を集める方法も見えてきました。試行錯誤が続く状態にはありますが、どちらかと言えば、本当に価値ある商品、ノウハウを提供することが、以前よりも重要となり、騙し売りができない方向に向かいつつある面があると思います。これはインターネット社会への移行の良い側面であると思います。
しかし、同質性による大量売りという従来の手法が取れなくなってくることは、よりしっかりとしたターゲットのセグメンテーションの重要性の増加を意味しますし、しっかりしたデリバリーのクオリティの必要性も意味しています。マーケティングはよりまやかしが効かない方向へと向かっている面があると思います。
こういった状況の中で、事業を、マーケティングをどのように行っていくかは非常に悩ましい状況です。当社はしっかりとした仮説構築、イシュー設定と効率的な検証作業によって御社の事業戦略、マーケティング戦略の立案をサポートしていきます。